この記事で分かるようになること
- 仮想通貨におけるプラットフォーム(ネットワーク)について
- 仮想通貨におけるスワップとブリッジについて
はじめに
こちらの記事を読んでいない方は、NFTゲームについて解説していますので、ぜひ読んでください。
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仮想通貨におけるプラットフォームとスワップ、ブリッジについて
NFTゲームを始めるまでの全体図
上の記事のおさらい
仮想通貨取引所にてトークンを購入することで、ブロックチェーン上に購入したトークンが保存されます。そのトークンとNFTゲームトークンを交換して、NFTゲームを始めることができると、上の記事では説明しました。
この時に、ブロックチェーン上のトークンは、プラットフォーム(ネットワーク)ごとで管理・取引されているのです。
仮想通貨のプラットフォーム(ネットワーク)について
プラットフォーム(ネットワーク)とは?
ブロックチェーン技術では、プラットフォーム(ネットワーク)と呼ばれるものがあります。仮想通貨におけるプラットフォームでは種類と名前があり、それぞれのプラットフォーム上で数多くのトークン(仮想通貨)が取引されています。
プラットフォームを独立した島だと考えて、数多くの仮想通貨がそこで取引されていると考えましょう。※ここでは、仮想通貨取引所にcoincheckを取り上げましたが、coincheckが全ての仮想通貨を購入できるわけではないです。
特定のプラットフォーム上で開発されたNFTゲームは、NFTトークンが発行されるので、以下の図のようになります。
NFTゲームによく活用されている有名なプラットフォームでは、以下のようなものがあります。
プラットフォームは数多くあり、覚える必要はありませんが、イメージだけでも掴むと良いと思います。
プラットフォーム名 | 概要 | 代表的なトークン |
---|---|---|
Ethereum (ETH) | 最も多く利用されるネットワークで、50万種類以上のトークンがある。ガス代の高騰や速度が遅いなどのデメリットが目立つが、今後改善される予定である。 | ・イーサリアム(ETH) ・テザー(USDT) ・ポリゴン(MATIC) ・チェーンリンク(LINK) etc.... |
Binance Smart Chain (BNB) | Binanceのネットワークでガス代や速度が優秀で、イーサリアム上に構築されたプロジェクトをBSC上に移行することができる。 | ・ビットコイン(BTC) ・ライトコイン (LTC) ・イーサリアム(ETH) ・リップル(XRP) etc... |
Polygon (MATIC) | イーサリアムのセカンドレイヤーとして機能することを目指すブロックチェーンネットワークである。速度が早くコストが低いため、市場の注目を集めています。 | ・マティック(MATIC) ・ダイ(DAI) ・リンク(LINK) etc... |
Solana (SOL) | ガス代や速度が優秀であったが、2022年8月にハッキング被害があり、信頼回復が求められている。 | ・ソラナ(SOL) ・テラ(LUNA) ・グリーンメタバーストークン(GMT) etc... |
ポイント
違うプラットフォームでも同じトークン(仮想通貨)が使用されていることも多いです。この場合、どのNFTゲームをやりたいかによって、プラットフォームと交換するNFTトークンを選択する必要が出てきます。
また、マルチチェーンといって、複数のプラットフォームを利用できるNFTゲームもあるので、その場合はどのプラットフォーム(ネットワーク)でも利用可能です。
NFTゲームのネットワークを知る方法
以下の記事の2章3節で解説しています。
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NFTゲームでは、それぞれの公式サイトにホワイトペーパーがあり、以下のように記述していたりします。ERC-20とは、トークン規格のことで、イーサリアムチェーンのことです。
- ARX(NFTゲームトークン)は、 Binanceスマート チェーンブロックチェーンで作成および登録された...
- ARX(NFTゲームトークン)は、ERC-20のガバナンストークン...
疑問
では、異なるプラットフォームに預けてあるトークンは、他のプラットフォームで使えないのか?
答え
その疑問に答えるためには、スワップとブリッジについて説明する必要があります。
仮想通貨におけるスワップとブリッジについて
スワップ(swap)とは?
スワップ(swap)とは、同じプラットフォーム上で、トークン(仮想通貨)を交換することです。
NFTゲームとして発行されたトークンとそれぞれのプラットフォーム上で発行されているイーサリアムやBNBなどと交換することが出来ます。これをスワップするといい、分散型取引所(PancakeSwap、UNISWAP、QuickSwapなど)というサイト(アプリ)に接続してトークンの交換(両替)を行います。
また、メタマスク単体でもスワップをすることが出来ます。しかし、それぞれのサイトごとで、対応しているプラットフォームが違います(PancakeSwapはBSC、UNISWAPはイーサリアムチェーンなど)。
ブリッジ(bridge)とは?
まず、ブリッジを使用しない方法を説明します。私たちはNFTゲーム4で遊びたいと考えました。しかし、ネットワークを間違えてしまい、NFTゲーム2のネットワークでトークンを購入してしまいました。
この場合、メタマスクを使って、一旦仮想通貨取引所に戻し(①)、もう1回正しいネットワークで買って、送金する(②)必要が出てきます。仮想通貨では、トークンの取引をする度に、数回分のガス代(手数料)が発生します。
ブリッジ(bridge)とは、異なるプラットフォームで、トークン(仮想通貨)を交換することです。ブロックチェーンブリッジ(SafePal, AnySwapなど)を活用することで、トークンを他のプラットフォームへ動かすことができます。例えば、ガス代が高いイーサリアムからガス代が安いソラナにも適用できたりもします。
ブリッジのリスクとは?
ブリッジの利用には、ユーザー資金が入出金のプロセスで引き出せなくなったり、サイバー攻撃の被害に遭う可能性など、リスクも伴います。
このようなことは、確率は低いものの、不可能ではなく、ロックされた資金の盗難による損失は返ってこない(保証がない)ことを理解して利用してください。以下に、主なリスクや実際に起きたことを示します。
- ブリッジオペレータは理論上、ブリッジを利用してユーザーの資産移動を停止させることができます。つまり、ユーザーの資金を盗むためにサービス提供側が結託することができます。有名ではないブリッジを利用することは避けて下さい。
- ブリッジのセキュリティ面では、バグや脆弱性があった場合、サイバー攻撃の対象となります。2022年2月には、主要ブリッジの一つであるWormholeがハッキングを受け、ソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)のブリッジから約476億円が流出している。
- ロックされた資産のトークンがサイバー攻撃の対象となる可能性もある。2022年3月に起きたRoninブリッジ(NFTゲーム「アクシーインフィニティ」のサイドチェーン)からの不正流出は、700億円を越える被害となっている。
まとめ
NFTゲームをする上で、理解しておいた方が良いプラットフォーム(ネットワーク)について解説しました。ここで例として挙げた様々なサイト(アプリ)は、一例に過ぎないことをご了承ください。
あくまでも、全体像がなんとなく理解して頂けば嬉しい限りです。最後に、プラットフォームやスワップ、ブリッジを含めた全体図を以下に示して、まとめとさせて頂きます。
下記の記事では、スワップやブリッジの有名なサイトなどを解説しています。
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